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# CULTURE

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2026.Jul.04

今回は、「河口湖カッパ伝説」をスッポンポーン!

今回は、「河口湖カッパ伝説」をスッポンポーン!

PON(ぽん)の山梨、スッポンポーン。FILE.009

富士五湖のひとつ、河口湖にはどうやらカッパがいるらしい。また何やらアヤシイ噂を聞きつけた私は、河口湖をあちこち歩き回り、カッパをガチ捜査してみることにした。

河口湖にカッパがいる?

河口湖には、カッパ伝説があるらしい。
そう聞いて、富士河口湖町の人(30代・男性)に尋ねてみた。
すると返ってきたのは、意外にも「えっ、知らないです」という言葉だった。そんなことある?

世界中から観光客が訪れる河口湖。
富士山、紅葉、ラベンダー、花火。有名な景色や観光スポットはいくつもあるのに、どうやらカッパは、かなりひっそり存在しているらしい。
気になった私は、「河口湖のカッパ」を探してみることにした。

取材を進めていくうちに、別の富士河口湖町の人(30代・女性)が「子どもの頃、カッパの劇をやったことがありますよ」と教えてくれた。
どうやらカッパは、完全に忘れ去られてしまったわけではないらしい。
さらに、その劇の元となった絵本も紹介してくれた。


長浜カッパ伝説

民話をもとに書かれた、その絵本のタイトルは「カッパ膏」。
その昔、河口湖・長浜地区の湖畔近くの家では、湖で獲れた小魚を囲炉裏のそばに干して保存していたという。ところが夜になると、魚がなくなる。不審に思った家人が見張っていると、ある晩、黒く濡れた生き物が現れた。驚いて近づくと、その生き物は湖へ逃げ去ってしまう。その場には、和紙に書かれた“膏薬の処方箋”だけが残されていたそうだ。

試しにその通りに作ってみると、切り傷によく効いた。この「カッパ膏」は評判を呼び、昭和初期まで湖畔の名薬として実在していたというから驚きだ。
妖怪なのに、薬を置いていく。なんだか妙に律儀なカッパである。

カッパ探し

河口湖のカッパに会えないだろうか。そんなことを考えながら、河口湖周辺をひたすら探し歩いてみた。せめて足跡くらい残っていないだろうか。釣り人に聞いてみても「知らない」「見たことがない」という返答ばかり。数日間にわたる捜索は、見事に成果ゼロだった…かと思った。 

最後に訪れた長浜地区の「長浜親水公園」。そこには一メートルほどのカッパ像が立っていた。しかも一体ではない。男女のカッパだ。めちゃくちゃご利益ありそうなヌーディーなカッパだったので、気づけば拝んでいた。立て看板によると、願いが叶うらしい。ありがたや。

河口湖で、カッパを食べる

伝説を探して歩いていると、「かっぱめし」に出会った。河口湖では、カッパの大好物とされるきゅうりを使った「かっぱめし」という名物料理がある。

今回訪れたのは「まんぷく」。運ばれてきた丼には、きゅうりとたっぷりの長芋、そしてジューシーなポークソテーが乗っていた。名前のインパクトに反してしっかりおいしい。

そういえば、長浜親水公園のカッパたちも、どこか怖さより親しみがあった。
河口湖のカッパは、人を驚かせる妖怪というより、地域に溶け込んだ存在なのかもしれない。そんなことを考えながら、私はかっぱめしを完食した。

カッパは、本当にいたのかもしれない

本当にカッパがいたのかは、正直わからない。けれど、湖とともに暮らしてきた人たちが、そこに“何か”を感じていたのは確かな気がする。穏やかに見える湖にも、昔は危険があった。水への畏れや祈り、自然への想像力。そういうものが重なって、河口湖のカッパは生まれたのかもしれない。

夕暮れの湖畔を歩いていると、ふと水面が気になる瞬間がある。もしかすると今も、カッパは河口湖のどこかに、ひっそりいるのかもしれない。
もし見かけたら、ぜひ教えてほしい。

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PON(ぽん)。山梨県甲府市の担当ライター。山梨県のお出かけスポット、子連れスポットイベント情報、グルメ情報を主に発信するインスタグラムアカウントを運営。また、iibaアンバサダーとしても活躍中。

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