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甲府のビル街で聞こえる鳥の声
春、暖かくなってきた甲府の中心街を散歩していたときのこと。
どこからともなく大きな鳴き声が聞こえてきて、ビックリしたことがある。
「ピョロロロ、ピーピー」
聞いたことある人はいるだろうか?とても澄んだ声で、ひときわ大きく響く声。どこで鳴いてるのだろうと周りを見渡すと、ビルの上に青い鳥を発見した。気になって調べてみたところ、この鳥は「イソヒヨドリ」というらしい。
イソヒヨドリってどんな鳥?
イソヒヨドリと聞いて、ピンとくる人は少ないかもしれない。イソ(磯)という名前がつくように、イソヒヨドリはもともとは海沿いで暮らしている鳥なんだそう。日本の海岸にある岩場や崖で、フナムシやカニなどを食べて生息している。だけど最近では、海のない内陸部や都市部でも見られるようになったとのこと。今回は、この鳥が甲府の中心街にもいたっていう話。
オスは背中から胸にかけて青色をしていることから、「幸せの青い鳥」とか「縁起がいい」とか呼ばれることもあるんだって。メスは青灰色をしているから、ちょっと見つけにくいかもしれないね。
じつは身近な鳥
イソヒヨドリが海から離れた場所でも見られるようになったのは、建物の隙間や屋上が岩場に似ているからという説があるみたい。実際に私が目撃したのは、旧岡島百貨店ビルやヨドバシカメラの上などの見晴らしのよさそうな高い場所だった。
調べてみると、2000年頃から、海から離れた場所でも見られるようになったらしい。静岡の駿河湾から富士川を北上してきて、甲府のビル街に留まったのだろうか。はるばる飛んできたのかと思うと、ようこそ山梨へという気持ちになってくる。
専門家に聞いてみたところ、イソヒヨドリは渡り鳥ではなく、一年を通して同じ場所に暮らす「留鳥」。なんと、山梨県内でも繁殖が確認されているんだって
飛ぶ宝石 カワセミ
青い鳥といえば、甲府市の鳥「カワセミ」を思い浮かべた方もいると思う。カワセミは水辺に棲む鳥で、私も武田神社のお堀で見かけたことがある。甲府の水辺に棲む青い鳥と、ビルに棲む青い鳥。甲府には2つの青い鳥がいるってことだね!
幸せの青い鳥、探してみてね
春先はイソヒヨドリの繁殖期にあたる。澄んだ高い声が聞こえるのはオスのさえずりで、メスに対して、求愛や縄張りを主張している声なんだって。いつも近くにいる鳥なんだろうけど、大きな声で鳴くこの季節はとくに見つけやすくなるってことなんだね。
私は、甲府中心街の他、舞鶴城公園、朝日通り商店街でも声を聞いたことがある。もしかしたら、結構近くにいるのかもしれないと思っている。
春に鳴く鳥の声に耳を澄まして、幸せの青い鳥・イソヒヨドリを探してみてはいかが?
◯鳴き声を聞いたところ
旧岡島百貨店 ヨドバシカメラの上 山梨県庁 甲府市役所
舞鶴城公園 共立病院のところ 朝日通り商店街

PON(ぽん)の山梨、スッポンポーン。
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PON(ぽん)。山梨県甲府市の担当ライター。山梨県のお出かけスポット、子連れスポットイベント情報、グルメ情報を主に発信するインスタグラムアカウントを運営。また、Yahooニュースエキスパート甲府市担当ライター、iibaアンバサダーとしても活躍中。
