山梨の旬が詰まったローカルマガジン『JASSY(ジャッシー)』のvol.003が、2025年3月1日に発行されました。
巻頭特集『Rice is Beautiful』

STORYTELLER:Ruriko Ishizawa, Photo:Mafuyu Takei, Styling:Azusa Sakamoto, Text&Design:Susumu Marumo, Direction:Madoka Ishikawa
だって、お米が好きなんだもん。
米という漢字を分解すると「八十八」という数字が浮かび上がります。
これは米づくりは88回の手間をかけなければいけない、
という先人たちの教えを表しているんです。
種を蒔き、田植えをして、稲刈りをする、
田植えといえば、代表的な作業がいくつか思い浮かぶと思います。
その作業だけをイメージするととても88回には及びません。
ですが、農家さんたちは草刈りから水の管理など朝晩毎日田んぼへ向かいます。
なんともまぁ、手間暇かかってるんですよね。
今日も美味しく、いただきますっ!
愛しさと、優しさと、お米の美味さと。
若きオーナーが営む、おにぎりテイクアウト専門店です。
(イケメン、好き、私好み)
おにぎり屋さんとは思えない、スタイリッシュでひときわ目を引く建物。
(一瞬、あれ?カフェだっけ?って思ったほど)
店内に並ぶおにぎりは、一つ一つ丁寧に愛情を込めて作られており、お米は山梨県産のものを厳選し使用しています。
ショーケースには常時10種類以上のおにぎりが並び、定番、変わり種までバラエティに富んだ具材の種類があるのが魅力的。
その内の2種類は日替わりで、他にはない具材の組み合わせ達が、毎日通っても飽きさせません。
家族連れからカップルまで、老若男女問わず利用できる大人気のおにぎり専門店RAN。
すぐに売り切れてしまう日もあるので、この記事を読んだ者は今すぐにRANに行くべし!




おにぎり専門店 RAN
甲府店
住所 | 〒400-0041 山梨県甲府市上石田2-23-16 |
電話番号 | 055-225-3341(当日電話予約可) |
営業時間 | 8:00~15:00 (売切れ終了) ※15:00以降のお取り置きも可 |
定休日 | 無 |
アクセス | 甲府駅より車で8分 |
南アルプス店
住所 | 〒400-0336 南アルプス市十日市場1571-1 fumottoトレーラーハウス |
営業時間 | 10:00~17:00 (売切れ終了) |
定休日 | 月 |

長田米穀店
1930年創業、五ツ星お米マイスターである長田裕作さんが在籍するお米屋さん。お米の炊き方、お米の品種、保管等の扱い方、お米に関するトラブルなど幅広い知識を持っております。一般講演会や、飲食店、業者様には、各施設、お店に寄り添ったお米炊き方講座を行っております。
住所 | 〒400-0026 山梨県甲府市塩部1-13-15 |
電話番号 | 055-252-6200 |
営業時間 | 8:00〜18:30 |
定休日 | 日 |
https://www.instagram.com/osada_rice/ |
お米に関する基礎知識
「どうしたら美味しくご飯が炊けるの?」「これってやったらダメだったの?」…などなど
言われてみれば、たとえ普段から慣れ親しんでいても曖昧になってしまう人、実は多いのではないでしょうか?
長田米穀店の五ツ星お米マイスター「長田裕作」さんにここぞとばかりに知りたいこと、聞いてみました。
お米は冷やすと太らない?
お米を1時間ほど冷やすとGI値(血糖値)が上がりにくくなります。更にはハイパー食物繊維が増加します。そのハイパー食物繊維のことを「レジスタントスターチ」と呼びます。「レジスタントスターチとは」…ほとんどのデンプンは消化・吸収されると考えられてきました。しかしながら 1980年頃、デンプンの一部が消化されずに大腸に運ばれることが明らかになり、こうしたデンプンのことを「レジスタント(消化されにくい)スターチ(デンプン)」と呼ぶようになりました。水溶性、不溶性食物繊維の両方が増え、腹持ちがよい、GI値を低く抑える、腸内細菌のエサになるといった効果があり、腸活の方、血糖値高めの方、健康に意識の高い方、これからの健康予防に是非お勧めの食べ方となっています。美味しく召し上がりたい場合は「ミルキークイーン」等の粘りの強いお米がお勧めです。糖質を気にされる方は粘りの少なめのお米を選ぶと良いでしょう。
米の浸水はしてますか?
お米の浸水(お米を水につけて置いておくこと)は皆さん行っていますか?実はお米を浸水させるとお米がおいしく炊きあがります。よくいろんな方に浸水しているかお客様にヒアリングするのですが、浸水していない方がほとんどか、浸水しても5分〜10分という方ばかりです。実はお米の浸水時間は適正時間があるんです。夏場30分、春・秋60分、冬場120分で行って頂けるとベストです。夏場熱い時に30分以上浸水してしまうと細菌の発生の恐れがあるので注意が必要です。お米を美味しく食べるためには、冷たい水で長く浸水すると給水時間が長くなり、美味しく仕上がります。夏場でも美味しさを追求したい方は、冷蔵庫の中に120分入れておくと良いでしょう。
お米の炊飯前は水から入れる??
お米を炊飯する際は先に米を釜に入れて、その後水を入れることがほとんどだと思います。しかし実際は、その逆です。先に水を入れて、その後にお米をそっと入れるとお米がおいしく炊き上がりやすくなります。水を後から入れてしまうと、白い水が浮いてきたりしてしまう恐れがあるので、白い水が出てこないようにお米を入れるのがポイントとなります。またお米を入れた後は、まんべんなくお米を平らにすると良いでしょう。
米の研ぎ方でもこんなに違う
皆さん、お米の研ぎ方はどのようになされていますか?お米の研ぎ方によって仕上がりはだいぶ違ってきます。最初(一回目)のお米の研ぎ方はどのくらいの時間で行ってますか?長い時間でお米を研ぐ方もいらっしゃるとは思いますが、お米の最初の研ぐ時間は早急に行う事が大切です。最初の研ぐ工程を長くしてしまうと、糠成分が吸着しやすくお米が臭くなったりしてしまいます。なので、最初の米研ぎは早急に軽く2〜3度底から混ぜたら、すぐに水を捨ててください。お米の研ぐ回数ですが、水が無色透明になるくらい研ぐ方も多いのではないのでしょうか…。透き通るまでお米を研ぎすぎてしまうと、米のうまみ成分である米ぬかが完全に抜けてしまうので、お米の旨みが抜けてしまいます。なので、お米の研ぎ方は少し白い水が薄く残るぐらいがお勧めです。逆にお米を研ぎすぎない方法で行うと、糠臭さが出てきます。ただ、こちらの研ぎ方にはメリットがあります。栄養価が高くなります。米ぬかの栄養素を得ることが出来ます。健康重視の方には米をあまり研がず、白い水が残る状態で炊飯しましょう。基本は2〜3回を合計2〜3分以内で行うことがお勧めです。